2022年の”夜の庭”から2年ぶりのリリース。高野寛氏作詞・作曲の「Travelin’ Light~旅する気持ち」を含む全8曲収録。参加ミュージシャンは畠山と親交があるミュージシャンとその仲間たち。一流プレーヤーでありながら、肩肘を貼らないアットホームなレコーディングはアルバムのサウンドにも心地よく反映されている。ジャケットの写真も高野寛氏の提供。群れで羽ばたく鳥たちは、彼女が培ってきた音楽人生とその仲間達のようであり、長い時間かけて大切なものが見え、今、それを一つ持って更に高みに飛び立とうとしている畠山美由紀の音楽人生の様にも見える。
美由紀さんと最初に出会ったのは多分1996年頃。Double FamousやLittle Creatures のメンバーに混じって、R&Bのスタンダード曲を大人びた声で歌う早熟なシンガーだった。以来、僕のレコーディングでコーラスしてもらったり、美由紀さんのアルバムで僕がギターを弾かせてもらったり、同じステージで何度も共演したりしてきたけれど、ゼロから一緒に曲を創ったのは今回が初めてだった。
『Travelin’ Light』は皆さんご存知のとおり、FM yokohamaで美由紀さんがDJをつとめる番組名でもあり、美由紀さんが敬愛するビリー・ホリデイの楽曲のタイトルでもある。生粋の歌い手・畠山美由紀が、自然な気持ちでずっと歌い続けられる曲になるように、と願いを込めて丁寧に仕上げた新曲。多くの皆さんの元にも届きますように。
畠山さんとご一緒するのは今回がはじめてです。
アルバムのために書き下ろした『色香に惑う』と、既存曲『灯りを消して』の2曲を提供させていただきました。この『灯りを消して』という曲がなんと、自分が畠山さんの音楽を一番よく聴いていた大学生の頃に、勝手に畠山さんの声をイメージして書いた曲なんです。それを畠山さんに提供する事になり、これはまさにミラクル…嬉しい限りです。
『色香に惑う』では、「コケティッシュな魅力のある楽曲」というテーマでたくさん話し合って曲を作りました。Nanae さんに書いていただいた詞も素晴らしく、畠山さんの新たな表現も聴ける1 曲になっています。盟友ドラム伊吹文裕にも参加してもらい、ソウルフルなサウンドになりました。
まだ畠山さんに書きたい曲のアイデアがたくさんあるので、今後ともよろしくお願いします。