2015年4月に開校された、
福島島県立ふたば未来学園高等学校(双葉郡広野町)の校歌を歌唱させていただきました。
「ふたば未来学園の歌」
作詞:谷川俊太郎 作曲:箭内道彦
歌唱:畠山美由紀 ピアノ伴奏:中島ノブユキ
「この度、福島県広野町に新たに開校された福島県立ふたば未来学園高等学校の校歌の歌唱を担当させていただきました。
東日本大震災による原発事故の影響で、一時は全町民が町からの避難を余儀なくされた広野町。
そして警戒区域から解除された現在、広野町に帰町されている方は全体の約39.6%ということです。
当然ながらそこには様々な生活環境、経済状況、健康状態、年齢、立場、考え、心情の方がいらっしゃることでしょう。
それはまさに一家族ごとに、正確にはお一人お一人それぞれの状況がおありだと思います。
そのような中で、現在広野町に住み日常生活を送る住民の方々に医療や福祉、買い物が出来る場所などが必要なのと同じように、そこに住む子供たちが通う学校が必要という現実が存在します。
その上で、広野町を愛しこれから色々な事を学んでいこうしている子供たち、その故郷を離れがたい、
または離れる事が叶わない子供たちへの願いをこめて今回この校歌をうたわせていただきました。
このうたへこめた私の願いは福島県だけでなく、震災によって大きな被害を被った自分の故郷宮城県を含む東北地方全体へのものです。
製作・企画の過程で、こんなうたですと聞かせてもらった校歌は、とても私の胸に響くものでした。
そしてうたとは、心と魂が知りたいとおもうことを導いてくれるものだ、とあらためて深く感じました。
この校歌が、ふたば未来学園の生徒のみなさま、ひいては福島県で生活している生徒のみなさまのなんらかの支えになればと強く願っています。
最後に私、畠山美由紀は原発の再稼働反対、脱原発の考えを支持しています。
より良い未来を信じて。」
2015年4月18日
畠山美由紀